機能パック - ホットコネクト

「ホットコネクト」の採用は、システムに最大限の柔軟性をもたらします。

「ホットコネクト」の元来のコンセプトは、スレーブが稼働(ホット)中に、スレーブの接続/取り外しを行う点にあります。
しかし、それは考えられるいくつかのシナリオの 1 つに過ぎません。
より起こりうる事態として考えられるのは、EtherCAT のバスコンフィギュレーション(ENI)と、実際に接続されているスレーブや回線が、完全に一致していない状態でシステムを稼働させなければならない場合です。

このため、下記のユースケースが想定され、対応されています(ENI コンフィギュレーションファイルの変更は不要になります)。

- 必要なコンポーネントなどがまだ用意されていなかったり、電源オフにされたり、取り外されたりしている状態で、複雑なシステムをセットアップする。
- 必須なデバイスとオプションデバイスが混在しているシステムの稼働中(試験・計測を実行中の環境)。
- 回線に柔軟性を持たせる場合。例えばアナログ→CAN で、スレーブの接続ポートが変わる場合など。

「ホットコネクト」機能を使用するために、スレーブ側に特別な EtherCAT 機能を持たせる必要はありません。実際、どのような EtherCAT スレーブでも、ホットコネクト グループ(HC グループ)の一員として使用できます。
各HC グループに必要なのは、個別に識別可能であることです。多くの場合、この部分は DIP スイッチで実現できます。個別に持たせたスレーブアドレスは、ステーションエイリアスレジスター内か、スレーブメモリー内のアドレスロケーションのどこかに表示されます。
EtherCAT マスターはどちらの場合にも対応しています。
さらに、アプリケーションはマスターを通じてステーションエイリアスアドレスをプログラムすることもできます(初回システム初期化時用など)。

「ホットコネクト」機能パックを使用するには、EC-Master マスタースタックのバージョン 2.0 以上が必要です。
HC 機能のサポートに必要なすべての EtherCAT アクティビティは、バックグラウンドのスタックによって自動的にハンドリングされます。アプリケーション側の操作は必要ありません。
また、スレーブが接続されたり取り外されたりした場合、コールバック機能(通知)によって、すぐにアプリケーションに情報が渡されます。
どのタイミングでも、アプリケーションは適切なマスタースタック API 関数を使用して、実際に接続されているスレーブデバイスを判定することができます。

HC 機能パック内には、スレーブを間違ったポートに接続するケースへのセキュリティを高めるための、「Border Close(ボーダークローズ)」機能が用意されています。
この機能がオンになっている場合、コンフィギュレーションで許可されたポート以外のすべての EtherCAT ポートがクローズされている状態になります。

「ホットコネクト」機能についてのご質問がある場合は、お気軽にお問い合わせください。