Safety over EtherCAT(FsoE: FailSafe over EtherCAT)
ISIT FSoE プロトコルスタック × acontis EtherCAT MainDevice
本ソリューションは、ISIT FSoEプロトコルスタックとacontis社 EC-Masterを統合し、IEC 61784-3-12準拠のSafety over EtherCAT(SoE)通信を実現する認証取得済み・即使用可能な統合環境を提供します。
acontis Technologiesの EC-Master は、高性能なリアルタイムEtherCAT MainDeviceとして動作し、安全プロセスデータのための信頼性の高いBlackChannel通信を提供します。
特長:
- 高性能リアルタイム通信:広範なプラットフォーム上で最短サイクルタイム・
低ジッタのEtherCAT通信を実現 - 幅広いOS対応:Linux(RT/Xenomai対応含む)、QNX、VxWorks、INtime、Windows
- リアルタイム診断・モニタリング機能を搭載
- 使いやすく強力なAPIにより、アプリケーションレベルで容易に統合可能
- SubDevice間の直接通信をサポート
- Fail Safe over EtherCAT(FSoE)対応black-channel通信を正式サポート
これらの特長により、EC-Master は FSoE対応EtherCAT MainDeviceソリューションの最適なベースとして機能します。
ISIT FSoEスタック ― EC-Master上のセーフティレイヤ
ISIT FSoEスタックは、IEC 61784-3-12で定義されるSafety over EtherCATプロトコルを実装しています。Black channel原理を採用し、EtherCAT/Ethernet(100 Mbit/s)通信層から独立して安全機能を実現します。
主な機能
- acontis EC-Masterとの事前統合:短期間での導入が可能
- FSoE Master(MainInstance)/FSoE Slave(SubInstance)の両モードをサポート
- MainInstanceはEC-Master上で実装可能
- タイムアウト、CRCチェック、シーケンスカウンタなどによる包括的なエラーチェック機構
- 安全システムへの統合を容易にする汎用API
- IEC 61508 SIL3認証済み(IEC 62304やDO-178等への拡張も可能)
EC-Master × ISIT FSoE 統合の利点
- 開発期間の短縮:事前統合スタックと成熟したEC-Master基盤により、FSoE対応デバイスの開発・認証をスピードアップ
- 決定論的な安全通信:EC-Masterのリアルタイム通信機能により、FSoEの厳格なタイミング要件を満たす安全メッセージ伝送を実現
- 堅牢なフォルト検出:FSoEスタックの高度な障害検出と応答機構が、EC-Masterの診断機能を補完
- 高いスケーラビリティ:組込みコントローラから多軸マシンまで、幅広い安全システム構成に対応
主な適用分野
- EtherCATドライブのSTO/SS1機能を活用した安全モーションシステム
- 分散I/Oおよび安全通信を備えた冗長安全PLCシステム
- 人と機械の協働を伴う協働ロボット用途
- EtherCAT上でモジュール化された柔軟な安全オートメーションセル
まとめ
- acontis EC-Masterと ISIT FSoEスタック の統合により、OEMメーカーやオートメーション開発者は、実績済み・認証取得済み・容易に統合可能な Safety over EtherCAT ソリューションを即座に導入できます。
- これにより、SIL3対応システムの構築がよりシンプルかつ迅速に行えるだけでなく、
高いパフォーマンス・信頼性・プラットフォーム柔軟性を同時に実現します。
詳細はこちら:
ISIT FSoEスタックの機能やサポート内容を詳しく解説した製品パンフレットをダウンロードしてご覧ください。